5Gには、大きく4つのカテゴリーがある

 5Gには、大きく4段階があります。それは「設備」「インフラ」「端末」「コンテンツ」の4つです。

 まず、「設備」「インフラ」に関わる基地局や通信工事、データセンター、電気設備工事などの企業が5Gの普及には欠かせません。

 次に「端末」である通信機器やタブレット、オフィスIoT、セキュリティ、カメラレンズなどの企業です。

 最後に消費者に近い「コンテンツ」を作成している企業です。ゲーム、電子書籍、映画などがここに位置します。

 5G関連銘柄と言っても、ひとまとめにせずに細分化して見てみることです。

 投資を検討している企業が5G業界の中でどこに位置しているのか、企業の成長がこの先も継続するかどうかを、事業内容や業績の推移等を見ながら、考えてみましょう。

 下図は、私が5Gを理解するために自分で図解したものです。

 5Gと言っても1つではなく「設備」「インフラ」に関係する基盤の部分に携わる企業もあれば、タブレットなど「端末」に当たる企業もあります。

 さらに、消費者が実際にユーザーとして利用する「コンテンツ」である「ゲーム」「電子書籍」「遠隔医療」「広告」なども5G関連の企業になります。

株式投資の注目すべきテーマ、<br />5G(第5世代移動通信システム)は、<br />どこに注目すればいいのか馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト
フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員
日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト
フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社FISCOのアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。