米製薬大手メルクと米バイオ医薬品会社リッジバック・バイオセラピューティクスは1日、新型コロナウイルス感染症向けに共同開発中の経口薬候補「モルヌピラビル」について、初期症状がある人々の重症化や死亡を防ぐ効果が後期臨床試験(治験)で確認されたと発表した。自宅で簡単に使用できるコロナ向けの治療薬が初めて登場する可能性が高まってきた。モルヌピラビルは軽度から中程度の被験者の入院・死亡リスクを約50%低下させたという。治験結果が非常に良好だったため、両社は米食品医薬品局(FDA)との協議の結果、被験者の新規登録を中止したという。今回の治験結果により、モルヌピラビルは年内に使用許可が下りる可能性が出てきた。