発作リスクは数値によって異なります。尿酸値が7台だった人の5年間の痛風発症率は2%ですが、9台で20%、10以上で30%という研究結果があります(※2)

 痛風や尿管結石は「体からの最終警告」です。放置しておくと心筋梗塞や腎不全に至る危険性があるので、発作が起きたら早急に対策してください。

 海外の論文でも「年2回以上の発作や尿管結石が起きたら、内服治療をして尿酸値を下げるべき」と明言されています(※3)

 このように尿酸値が高いと基本的にろくなことが起こりません。「尿酸値が高いと肺がんのリスクが下がる」(※4)とも言われていますが、他のデメリットが大きすぎるので、下げたほうが明らかにいいです。尿酸値は7以下にしましょう。

 プリン体と言えば「ビール」が有名ですが、アルコールの入っているお酒全般にプリン体は多く含まれています。ノンアルコール飲料にすればプリン体をカットできますし、またアルコール飲料の中でもワインは尿酸値をそれほど上げないというデータもあります(※5)

 食材でいえばレバー・肉・魚などにプリン体は多く含まれており、プリン体の摂取量は1日400mgを超えないようにしましょう(※6)

 減量も有効とされています。またコーヒーや乳製品、ビタミンCは尿酸値を下げるというデータが出ているので試す価値はあるでしょう(※7、8、9)

 人生100年時代は、健康こそ最大の資産です。お金や時間がどれだけあっても、健康でなければ意味がありません。自分の体をこまめにケアしていきましょう。

(本原稿は、森勇磨著『40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」』を編集・抜粋したものです)

【出典】

※1 Nicola Dalbeth,et al. Gout. Lancet. 2016 Oct 22;388(10055):2039-2052.

※2 E W Campion,et al. Asymptomatic hyperuricemia. Risks and consequences in the Normative Aging Study. Am J Med. 1987 Mar;82(3):421 6.

※3 Nicola Dalbeth,et al. Gout. Lancet. 2016 Oct 22;388(10055):2039-2052.

※4 Laura J Horsfall,et al. Serum uric acid and the risk of respiratory disease: a population based cohort study. Thorax. 2014 Nov;69(11):1021 6.

※5 MS van der Gaag,et al. Moderate consumption of beer, red wine and spirits has counteracting effects on plasma antioxidants in middle aged men. Eur J Clin Nutr.2000 Jul;54(7):586 91.

※6 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版

※7 Stephen P Juraschek,et al. Effect of oral vitamin C supplementation on serum uric acid: a meta analysis of randomized controlled trials. Arthritis Care Res(Hoboken). 2011 Sep;63(9):1295 306.

※8 Hyon K Choi,et al. Purine rich foods, dairy and protein intake, and the risk of gout in men. N Engl J Med. 2004 Mar 11;350(11):1093 103.

※9 Yi Zhang,et al. Is coffee consumption associated with a lower risk of hyperuricaemia or gout? A systematic review and meta analysis. BMJ Open. 2016 Jul8;6(7):e009809.