定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在も資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授する。
売買を年10回程度にする理由
株式投資を始めた当初、私は年間に20~30銘柄ほどを売買していました。
それから経験を積んでだんだんと売買頻度は少なくなり、2021年現在では、年間10銘柄以内の売買になっています。
最初の頃、盛んに売買をしていたのは、利益確定のタイミングが早すぎたことが主な理由でした。
“初心者あるある”でもありますが、株価が少しでも上がると嬉しくなり、利益確定の誘惑に負けてしまいがちなのです。
利益確定して現金買付余力が生じると新しい銘柄が買いたくなり、それが少しでも値上がりすると利益確定に走る……。
これをくり返していたのです。
利益確定が早すぎたため、利益確定の回数が多かったわりに、株式資産は思ったように増えませんでした。
その後、成長が続いている有望な銘柄への“握力”を強めることができるようになりました。
保有期間が長くなり、利益確定が遅めになるにつれて、売買頻度は徐々に減ったのです。
有望銘柄の保有期間が長くなると、大きな値上がり益が得られるようになり、株式資産も増えてきました。
短期間で頻繁に利益確定をする「回転売買」のような投資スタイルではなく、どっしり腰を据えた中長期保有が基本なのですから、年間10銘柄以内の売買が良いと考えています。
仮にプラス30~50%の値上がり益を得ようと思ったら、少なくとも半年から1年はかかります。
それ以上なら、さらに期間を要します。
売買数を絞る分だけ、銘柄選びには時間をかけて、厳選に厳選を重ねます。
そのほうが、長期的には株式資産を増やせると思います。
ただし、売買頻度が多くても少なくても、損切りの決断だけは早め早めにします。
私は、悪材料が出て業績の下方修正が発表されるなどして、投資が失敗したと気づいた銘柄は即売却するようにしています。