――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  今年これまでのところ、自信に満ちた消費者はスーパーマーケットの値上げを受け入れているが、消化不良のリスクは高まっている。生活必需品メーカーにとって、値上げは神経を使うものだ。  世界最大の食品会社であるスイスのネスレは20日、7-9月期(第3四半期)の売上高が前年同期から6.5%増となったと明らかにした。同社商品に対する需要は旺盛で、プラスチックや輸送費などの投入コストの上昇を買い物客に転嫁することができている。これは健全な価格決定力の表れだ。ネスレ株はこの日、取引序盤に3%上昇した。