相対性理論などを提唱した天才物理学者アルバート・アインシュタインと常人の差はどこにあるのか。なぜ数々の偉業を成し得たのか。彼の頭の中をのぞくと、ヒントが見えてくる。

「週刊ダイヤモンド」2017年1月21日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。
アインシュタインPhoto:The Granger Collection/amanaimages

アインシュタインの脳は
「天才」を知るための研究対象

 アルバート・アインシュタインの死後、その脳は取り出され、「天才」の仕組みを探るための研究対象となってきた。

 2013年、新たに発見された脳の写真を基に米国で論文が発表された。

「天才の脳」と常人の脳との差はどこにあるのか?アインシュタインの脳を調べると、三つの特徴が判明した。

 前述の論文の内容と脳研究の権威の解説を基に、アインシュタインを天才たらしめていた脳の働きを見ていこう。