米国債の利回りは今年、大きく上昇した。だが、ここにきて利回りが頭打ちになりつつあるとの懸念も浮上している。米連邦準備制度理事会(FRB)が事実上のゼロ金利政策を解除すると思われる日が、刻一刻と近づいているというのが大きな理由だ。それ自体は利回りの押し上げ要因となる。償還期間2~7年の短・中期債ではとりわけその傾向が顕著なはずだ。確かに、米7年債利回りは今年、0.643%から2日時点で 1.389%まで跳ね上がった。だが、FRBが向こう半年程度で利上げを開始すると予想される状況では、なお極めて低い水準だ。アナリストの分析では、債券利回りの動向は総じて、FRBが約1.5~2%を超える水準までは金利を引き上げることができないとの読みを反映している。
米金利に頭打ち感、債券市場が描く低い「天井」
債券利回りはFRBが2%を超える水準に金利を引き上げられないとの読みを反映
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