たとえば、エレベーターの中で上司と出会ったと想定して……。

あなた 「おはようございます。朝から暑いですねぇ」
上司  「おはよう、ほんと、暑いねぇ」
あなた 「相変わらず、荷物が多いですねぇ!」
上司  「今日、午後からプレゼンなんだよ」
あなた 「わぁ、大変! でも、きっと、大丈夫です」
上司  「ありがとう」

 こんな感じで、1.挨拶 2.共感(相変わらず~) 3.驚き・励まし の3つの要素を入れるだけでも、1分程度の雑談が成立します。ここで示した通り「きっと○○ですよ」と前向きな言葉で締めると、より好感度を増すはずです。

リモート会議は
開始5分前に入っておく

 リモート会議が増えたせいで、雑談が減ったことを気にしている人も多いでしょう。

 先日、広告会社の営業担当から聞いた話では、「リモート会議では5分前に入り、最後に退出する」ことを局内で徹底しているとか。少し早めに入ると、同じく早めに着席している得意先と話すことができる。たとえ1分でも、そこで雑談できれば「ザイオンス効果」を発揮できます。また、会議の終わりも、参加者が続々と退出していく中で、「ありがとうございました」と声をかけながら、最後まで残る。

「なかなか有意義な会議でしたね」

 と話しかければ、「そうでもなかったよ」とか「部長のあの発言、ちょっと意味がわからなかったなぁ」などと、相手の本音を引き出すこともできるでしょう。