コロナ禍にも順応し、一時は落ち込んだ営業成績をほぼ立て直した生命保険各社。ただし低金利が続き、魅力的な貯蓄性商品を組成できない状況は続く。そんな中で22年、生保各社はどのような分野・市場に注力するのだろうか。特集『総予測2022』の本稿では、生命保険業界が22年を予測する。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)。
コロナ前に戻りつつある営業体制
22年に注力する分野・市場は?
日本生命保険などの日系大手生命保険各社は、営業職員が顧客の元に足しげく通う対面営業が強みだ。だがコロナ禍初期はその強みを生かせず、大きな打撃を受けた。
実際、日本生命と第一生命保険は2020年度第1四半期、新契約年換算保険料が前年同期比6割減まで落ち込んだ。
コロナ禍にも順応した21年は、契約に至るまでの面談を対面とオンラインで行うハイブリッド営業が主体となった。住友生命保険など一部生保は、対面不要のオンラインのみで契約が完結できるシステムも導入した。
ではその結果、21年は各社の営業成績がどう推移したのか。また22年、各社はどのような分野・市場に注力するのだろうか。
以降で詳しく解説していこう。