充電方法は200Vで3kWと6kWの2種類の普通充電、CHAdeMO(チャデモ)急速充電の3パターン。急速充電の場合、約50分で80%まで充電される充電方法は200Vで3kWと6kWの2種類の普通充電、CHAdeMO(チャデモ)急速充電の3パターン。急速充電の場合、約50分で80%まで充電される

 最大レンジが300km強あるはずのEVでも、急速充電のみなら2割落ちの240kmがマックスで、しかもそれらは条件が揃った上の参考値で、現実はさらに8がけ運用が要るし、バッテリー残量は空まで使い切れない以上、実質的に使える領域は8~1.5割の間だろう。結果、往路の片道350kmで4回もの急速充電=計2時間が、車上で運転する約4時間に上乗せされ、休憩を含め計7時間の道のりとなった。

フロントに最高出力136ps/最大トルク260Nmを発生するモーターを配置フロントに最高出力136ps/最大トルク260Nmを発生するモーターを配置

条件や環境で
航続可能距離が変わってしまう

条件や環境で航続可能距離が変わってしまう

 だがEVでの都市間移動の難しさは、往路以上に復路で味わうこととなった。

 スポーツランドSUGOは山寄りにあるので、帰りは常磐道でなく東北道にした。常磐道は充電ステーションが70㎞ほど間隔の空いてしまう区間があるが、東北道は約50~35㎞間隔であることを確認していたので、当初は100㎞強ずつ刻んでいくつもりだった。

 ところが夜道で雨の中、ライト点灯かつワイパーを使って走っていると、昼間の晴天時よりバッテリー消費が早く、しかも仙台を出て栃木あたりまでの東北道は上り坂が多い。当初、安積SAまで約110㎞を走って最初の充電をするつもりが、手前50㎞でバッテリーが2割を切り、残量警告灯が点いた。着けるかもしれないが着けないかもしれない。仕方ないのでひとつ手前、安達太良SAで充電。後続車も来ないのでマナー的に後ろ指さされるのは分かっているが、おかわりして30分×2ショットで8割弱を回復した。ここから都内へは260㎞なので、途中であと一回充電すれば帰れるだろうと。