経済予測で「嘘」をつかない人口見通し、不動産投資は今後も東京圏に集中今後の地価や不動産動向も人口に大きく左右される。人口が増える地域の不動産は上昇しやすく、減少地域の不動産には下落圧力が生じやすい(写真はイメージです) Photo:PIXTA

経済、市場の将来予想はしょせん「ウソヨ」
人口予想は大きく外れない

 新型コロナウイルス感染はようやく落ち着きかけたところで新たな変異株出現でまたまた先行きが見通せなくなった。原油価格や国際市況の急騰で、利上げ前倒しの観測からを株式市場なども神経質になってきている。

 筆者が長年、エコノミストとして調査業務に従事し経済や市場の予測をしてきたなかでの実感は、経済市場動向は予想してもその数字はどうなるかわからないが、人口予想は大きく外れないというものだ。

「予想」をカタカナで書くと「ヨソウ」になるが、反対から読むと「ウソヨ」(嘘よ)になる。だが、人口の予想についてはかつて多くの予想が行われてきたがほとんど「嘘」はなかった。

 直近の国勢調査の結果では、今後も人口減少と、人口が増える地域とそうでない地域の「二極化」続くことが予想される。投資家や自治体は、投資不動産の選択や地域振興のビジョンづくりでは、このことを基本に置いたほうがいい。