時間割の実践法

サラタメ:何も難しいことはありません。たったの3ステップです。

1.今日中のタスクを洗い出す
2.なるべく細かい時間割を入力する
3.タイマーで区切りを意識する

1.今日中のタスクを洗い出す

 今日やるべきタスクを明らかにしましょう。To Doリストを日付で管理していれば、そのリストを確認するだけでOKです。

サラタメ:私の場合は、To Doリストを紙に印刷し、「今日中に“必ず”やらないといけないタスク」に下線を引きます。その下線から優先して、時間割に配置していくんです。

2.なるべく細かい時間割を入力する

 30分単位を目安に、各タスクを入力していきましょう。

 クリックやドラッグだけで、簡単に移動&調整可能なので、紙よりWebでの管理がオススメ。To Do管理と同様、無料で使いやすいので「Google カレンダー」がいいと思います。

 大事なポイントは、頭がフレッシュな午前中に、思考が必要なタスクを入れ込むこと。新企画のアイデア検討、綿密な議論が必要な打合せなどは、午前中に入れます。

 一方、データ入力やメール返信などは、午後遅めの時間でもOK。午前と午後でメリハリをつけて、タスクを配置しましょう。

3.タイマーで区切りを意識する

 仕上げとして、タイマーで進捗を管理しましょう。

 たとえば、30分後に見積書を1件つくろうとしている場合、30分後にタイマーを設定し、時間どおりに終えられたか、自己点検するのです。

マモル:1日に何回もそんなことやるの、さすがにめんどくさくないですか?

サラタメ:めんどくさければ、タイマーまでやらず、時計で時間管理でもOKですが、大事なのは締切時間を意識することです。そうしないと、「パーキンソンの法則」に陥り、ダラダラ仕事になってしまいます。

絶対残業しない人がやっている<br />たった1つの「モーニングルーティン」

マモル:なるほど~。ちなみに、時間割の設定は、絶対朝にやったほうがいいですか?

サラタメ:戦略的&効率的な順番で時間割を組もうとしたら、ある程度の集中力が必要なので、やっぱり朝がオススメです。でも、余裕が出てきたら、退勤前に次の日の時間割を組むのもアリです。

マモル:前日ですか。今は残業まみれだから、そんな余裕全然ないですけど、次の日の行動予定が前日からきっちり決まってたら、気分もすがすがしそうですね。

サラタメ:ですよね! さらに上級者になると、金曜日に次の週5日分の時間割まで、みっちりつくっちゃう人もいます。私も目指してますが、そこまではできてません(笑)。

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・残業しないために「毎朝、綿密な時間割をつくろう」
・朝の時間割が効果的な理由は4つ
 1.順番を間違えない
 2.目の前の作業に集中できる
 3.「パーキンソンの法則」を防げる
 4.残業すべきか明確になる
・集中力が必要な仕事は、頭がフレッシュな午前中に