歯周病を治すにはどうすればいいのか?

 歯周病にならないための予防として、丁寧な歯磨きが最も重要なのは言うまでもありません。しかし、細かい部分の汚れをとり切るのは歯磨きだけでは難しいです。フロスや歯間ブラシといった細かい汚れをとるための道具を併用しましょう。

 またそれでも歯周病を100%予防できるわけではないので、早期発見・治療のためには定期的な歯科への通院も欠かせません。歯周病が存在しないかどうか確認する必要もありますし、衛生士に歯垢(プラーク)を除去してもらうことが歯周病予防にもつながります。

 できれば半年に1回、最低でも1年に1回は必ず行くようにすると安心でしょう。

 歯周病は口の中だけでなく、脳、心臓、血管といった全身のトラブルを引き起こす恐ろしい病気です。「半年に1回の歯医者の受診」「フロス・歯間ブラシの使用・丁寧な毎日の歯磨き」を徹底して行い、歯、そして全身を守りましょう!
(本原稿は、森勇磨著『40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」』を編集・抜粋したものです)

【出典】
※1 厚生労働省 歯科疾患実態調査 2016 年版
※2 Amol Ashok Bahekar,et al. The prevalence and incidence of coronary heart disease is significantly increased in periodontitis: a meta analysis. Am Heart J. 2007 Nov;154(5):830 7.
※3 Ryan T. Demmer,et al. Periodontal Infection, Systemic Inflammation, and Insulin Resistance. Diabetes Care 2012 Nov; 35(11): 2235 2242.
※4 Munenaga Y, The Hiroshima Study Group, Yamashina T, Tanaka J, Nishimura F.Improvement of glycated hemoglobin in Japanese subjects with type 2 diabetes by resolution of periodontal inflammation using adjunct topical antibiotics results from the Hiroshima Study. Diabetes Res Clin Pract 100 53 60, 2013.
※5 C Holmes. Review: systemic inflammation and Alzheimer's disease. Neuropathol Appl Neurobiol. 2013 Feb;39(1):51 68.