こうすることで、たるんでいた瞼が左右均等に動くようになる。目がうるみ、魅力的な表情になります。顔のこわばりをとり、リラックス効果もあるとカメラマンに教えてもらいました。対話の相手が、一番よく見るのがあなたの目。目は口ほどにモノを言います。目を鍛えることもコミュニケーションの大事なスキルです。

鼻の頭を中心に
目線を上下に動かす

 対話をするときに、相手のどこを見て話せばいいのでしょうか。

 よく寄せられる質問です。「目を見る」「眉間のあたりを見る」「鼻の頭を見る」「ネクタイの結び目を見る」……など、諸説ありますが、私の経験では、「鼻の頭を中心に目線を上下に動かす」のが、相手に負担をかけず、好印象を残す秘訣だと考えます。

 ネクタイの結び目では、少し低すぎます。目を見て話すのも、重要なポイントを説明するときには有効ですが、見られる側の負担も大きく、決していい印象ではありません。

 また、人の表情をつくるのは、眉です。驚けば上がり、怒れば寄り、うれしければ、眉と眉が離れて笑顔になります。そんな表情豊かな眉をじっと見つめていると、「この人、私の秘密を全部探ろうとしている」などと、あらぬ疑いをかけられます。

 目線は、相手の鼻の頭を中心に、上下に動かす。その際、まっすぐ動かすことが、大切です。下ろすとき、首が斜めにならないように注意。興味がなさそうとか、不服そうに見えてしまいます。