目を右→右上→真正面
と動かして、にっこり

 たとえば相手が、「これは本当に、安心安全なんですか? プロジェクトを動かしても、大丈夫なんですか?」と迫ってきたとする。そんなときは、

1 首を動かさず「右」を見る。

2 首を動かさずに「右上」の天井を見て「はい」とうなずく。

3 最後に相手を真正面に見て、力強く「大丈夫です」と言う。

4 口角を上げて、にっこり笑う。

 この順で、目線の動きと合わせて答えれば、相手に安心感を与えることができます。

 なぜ、右方向に目線をやるのかというと、目の動きとは、不思議なもので、

右方向 → 未来を示す

左方向 → 過去を示す

 と言われているからです。

 だから政治家は、過去の問題点を指摘されたときは、左を見て過去を思い出し、左上を見て過去を確かめ、聴衆の真正面を向いて、「改革が必要です」などと訴える。

 自分の公約や未来について語るときは、右から右上を眺め、一気に相手の正面を見る。こうすると、確かな未来を確信して語っているように見えるのです。

 あなたのリモート会議にも、ぜひこうした目の動きを取り入れてみてください。説得力が変わります。

 スピーチライターの世界では、「感情や思いは、相手の左目に向けて語れ。理論は相手の右目に向けて語れ」と言われています。