カタカナとひらがなの
オノマトペを巧みに使い分ける
オノマトペにも「よい面」と「悪い面」があります。
「この企画、私はビビッと来ました」
と言ったところで、相手にはさっぱり伝わりません。どこがビビッと来たのか、なぜビビッと来たのか、理由をしっかり説明すべきです。
また、「ネチネチ」「ズルズル」「ダラダラ」「モタモタ」などの、ネガティブなオノマトペも使わないほうがいいでしょう。
「遅いじゃないか!」と「何をモタモタしているんだ!?」では、相手への伝わり方がまるで違います。後者のほうが「ネガティブなことを言われた感覚」がずっと相手の心に残ってしまう。
それくらいオノマトペは強力な言葉なのです。
オノマトペには、「さらさら」「ひたひた」「ちらちら」など、ひらがなで表現されるものもあります。こちらは昂った気持ちを抑えたり、凝り固まった感情をほぐしたりするときに使います。
「対話」でしこりが残りそうなときに、「ゆったりしながら、ひたひた進みましょう」と、ひらがなオノマトペを入れて感情をやわらかくマッサージする。
カタカナとひらがなのオノマトペをうまく組み合わせて、話の後半は相手の身体を音で揺さぶる。これが相手の腰をふっと上げる力になるのです。