*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2022」の「親必読!就活戦線のいまとこれから」を転載したものです。
就職活動で成功するには、就活のルールを知っておく必要がある。子世代の就活ルールは、親世代と大きく異なっている。関係者が目安としている「公式ルール」はあるが、実際にはどんどん多様化、柔軟化してきており、就活生も親もその実態を知らないと大きな差がついてしまうのだ。独自情報を基に2023年卒向けの就活スケジュール(カレンダー)を整理したので、親子で参考にしてほしい。(構成・取材・文/古井一匡、ダイヤモンド社 ヴァーティカルメディア編集部)
就活の常識は変わった!
知らないと乗り遅れる恐れも
日本における新卒の就職活動のプロセスは、時代によって変化してきた。
現在の就活のやり方は当たり前のように思われているが、そもそも企業による大学生の新卒一括採用とそれに伴う就職協定の原型ができたのは、今から100年ほど前といわれる。
そして、1950年に当時の文部省、労働省、大学、日経連を中心とする就職問題懇談会によって「就職協定」が定められ、内容は変わりつつも、97年の廃止まで続いた。
その後は経団連が会員企業に対して新卒採用に一定のルールを定めてきたが、2018年に廃止。現在は、政府が基本的な就活のスケジュールを決め、各方面に要請している。ただし、それが行われるのも23年卒までの見込みだ。
現状はいったいどうなっているのだろうか。気になる就活生とその親に向け、公式・非公式に行われる「企業の採用活動カレンダー」をお届けしよう。