就活準備に入る23年卒の子に、バブル世代の親が決して言ってはいけないこと就活中の子に親が決して言ってはいけないこととは何か(写真はイメージです) Photo:PIXTA

2023年卒の学生の就活準備は、もう始まっている。新型コロナウイルス感染の収束がいまだはっきり見えない中で、親は子に対してどんなアドバイスやエールを送ればいいのか。人気企業の採用から育成までを支援し、親向けのセミナー経験も豊富なダイヤモンド・ヒューマンリソースの採用コンサルタント・福重敦士氏が、子の就活を成功させるための親の関わり方について、プロの視点でアドバイスする。バブル世代の親が、就活中の子に決して言ってはいけないこととは?

 以前の記事では22年卒の学生に焦点を当て、内定を持っている子と内定を持っていない子に対して、それぞれ親はどのように接すればいいのかを詳しく解説しました。今回は、これから就活準備を始める23年卒の学生に対しての、親の向き合い方をお話します。

就活準備を始める23年卒の子に
どう接すればいいのか

 これまでお話ししたとおり、私は「就」「活」「生」ができている親の子は内定が出やすいという、経験則を持っています。復習すると、「就」は就活を取り巻く環境がオンラインなどで変わったことを理解する、「活」は就活の活動資金は出すが現金を渡さない、「生」は生活態度を改めさせる、です。これらは必ず覚えておいてください。

 22年卒の内定がない子について述べたように、最初にある程度の数の業界や企業を見ておくことは就活の大前提です。ただ、「いろいろ見るのが大事だから企業説明会の動画を見なさい」と親が言っても、押し付けは子に嫌がられます。ここは「いろいろな大人の話を聞いてみたら」と提案するのがいいでしょう。そして、いろいろな企業について儲けの仕組みを知るという「ステージ1」をやってみて、「企業説明会の動画で見た企業の儲けの仕組みを教えて」とアプローチしてみましょう。これは「就」でお話しした親の「読解」に関する行為です。