多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。
・内定承諾は「転職の軸に沿っているか」を確認してから
・面接のコミュニケーションだけでは情報が足りない
・最低でも次の5つは確認しておこう
1.入社日 2.働く場所 3.業務内容 4.給料 5.休み
マモル:サラタメさん、やりました! 自分では無理かもと思っていた会社から内定もらえました!!
サラタメ:おー! それはおめでとうございます!!
マモル:いや~、転職活動長かった~! 解放された~!!
サラタメ:マモルさん、解放感たっぷりのところすみません! 安心するのは、まだ早いです……!!
マモル:なんですか!? もう内定もらったんだから、こっちのモンでしょ!!
サラタメ:いえ、ここからが大事です。「内定=絶対入社」ということではありませんので、改めてマモルさんの「転職の軸」に沿っているか確認してから内定を承諾しましょう。
そのために、最低限、1.入社日、2.働く場所、3.業務内容、4.給料、5.休みについては詳細に確認すべきです。
内定を承諾する前に
確認すべきこと
中途採用は狭き門。内定が取れて浮かれてしまう気持ちは、よくわかります。
ただ、ここで確認が不十分で、自分の「転職の軸」とかけ離れた転職になってしまってはまったく意味がありません。
次の5つを確認し、内定承諾を進めましょう。
1.入社日(いつから働き始めるのか?)
2.働く場所(働くオフィスはどこなのか?)
3.業務内容(どんな仕事をするのか?)
4.給料(給与体系はどうなっているのか?)
5.休み(休日・休暇制度はどうなっているのか?)
サラタメ:特に複数企業から内定をもらっている場合や、別選考が進んでいる場合は、内定承諾に細心の注意が必要。めちゃくちゃ重要な判断が求められます。
1.入社日(いつから働き始めるのか?)
大半の企業が、欠員補充として中途採用しているので、「できるだけ早く入社してほしい」と求めてきます。あなたがすでに退職していれば自由がききますが、在職中の場合はそうもいかないでしょう。今いる会社の就業規則(社内規定)を確認し、調整が必要です。
2.働く場所(働くオフィスはどこなのか?)
転勤の可能性がある場合、面接段階で事前に伝えられることが一般的ですが、念のため確認しましょう。最初の勤務地だけでなく、今後の転勤はどんなエリアが想定されるのかまで、しっかり確認すべきです。
3.業務内容(どんな仕事をするのか?)
「職種」「やりがい」を軸に転職した人にとっては、最重要ポイントです。
即戦力となるスキルを持っている方であれば、要望どおりの部署に行けると思いますが、第二新卒枠で転職した方は、そうならないケースもあります。次のポイントを確認しましょう。
・自分が希望した部署に配属してもらえるか?
・当該部署の人員構成は? どんなポジションとして配属されるか?
・当該部署ではどんな人が活躍しているか?
4.給料(給与体系はどうなっているのか?)
初めての転職だと、少し聞きにくいかもしれませんが、「給料をいくらもらえるか?」をしっかり確認しましょう。
具体的には、月給・賞与(ボーナス)・家賃補助・退職金などです。
賞与は、会社によって大きく異なるので注意しましょう。
「夏のボーナスは〇か月分、冬のボーナスは〇か月分」と固定されているケースもあれば、業績連動で大きく上下するケース、年俸制の中に組み込まれ、賞与自体ないケースもあります。
サラタメ:「退職金」も確認が漏れがちなポイントなので、要注意です!
一般的に、大手企業は退職金制度※が充実しています。
その一方で、中小企業やベンチャー企業では、金額が少なかったり、そもそも制度自体なかったりする場合もあります。数千万円単位の大きなお金が絡むポイントですので、欠かさずチェックしましょう。
※厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」によると、大卒定年退職者の平均で約2000万円ほど。
5.休み(休日・休暇制度はどうなっているのか?)
募集要項に「週休2日制」とあっても、「毎週土日休み」とは限りません(詳細P268)。平日休みや、シフト制の場合もあるので要注意です。
また、ワークライフバランスにこだわりたい人は、「年間休日日数」も確認しておきたいところです。次の例を参考に、自分の求めるワークライフバランスの基準に達しているかどうか判断してみてください。
〈年間休日日数の例〉
●年間休日110日
〈例〉完全週休2日制だが、祝日は原則出勤
●年間休日120日
〈例〉完全週休2日制で、国民の祝日も休み
●年間休日125日以上
〈例〉完全週休2日制で、国民の祝日も休み。さらに夏季休暇や年末年始休暇が付与されている
サラタメ:私のようにワークライフバランス重視で転職する方は、残業時間についても確認しておきましょう。あまりしつこく聞くと印象がよくないので、さりげなく(笑)。
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・内定承諾は「転職の軸に沿っているか」を確認してから
・面接のコミュニケーションだけでは情報が足りない
・最低でも次の5つは確認しておこう
1.入社日 2.働く場所 3.業務内容 4.給料 5.休み