「マイクロマネジメント問題」は
経営幹部間でも起きている
今、上司が部下の業務の進め方に細かく干渉したり、指示を出す「マイクロマネジメント」が問題視されています。実は、これは新人や若手社員に対する中間管理職の過干渉という構図だけではありません。経営者や経営幹部の間でも生じている問題です。
小宮コンサルタンツ代表
私は5社の社外取締役、社外監査役を引き受けています。20名ほどの自分の会社も経営しています。取締役会や経営会議に出席する機会が多いのですが、本来は経営の大枠を決めるはずの場で、執行を担当する取締役などが、細かいところまで踏み込んだ話をする場合も少なくありません。
「お客さま第一」に関することや働く人の幸せのような経営の本質にかかわることなら妥協することなく細かく口出すべきです。これは「良いマイクロマネジメント」です。
一方、どんなことでも枝葉の部分までコントロールできていないと気が済まないということであれば、部下はたまったものではありません。「悪いマイクロマネジメント」です。
この悪いマイクロマネジメントのわなにハマらないためには、どのような基準を持てば良いのでしょうか?