脳の活性化だけじゃない
内臓脂肪も燃やしてくれる「アボカド」

 アボカドには、抗炎症作用や抗酸化作用のあるフラボノイドが含まれています。イリノイ大学の研究で、男女84人を集めて半分の人に毎日アボカドを食べてもらいました。12週間後に認知テストを行い脳の注意力や抑制力を調べたところ、アボカドを食べたグループは注意力と集中力のスコアが高くなった、という結果が報告されています。

 また別の研究では、6カ月間アボカドを毎日1個食べた人の作業記憶力が46%、問題解決能力は47%も上昇したといいます。アボカドに含まれる抗酸化物質が活性酸素による脳のダメージを低下させるといわれています。

 アボカドは食物繊維も多いため、腸内環境を整えるのにも効果的です。そのほか内臓脂肪を燃やす効果や食欲を抑える働きもあるため、日頃から食事に取り入れるようにしましょう。

脳の伝達機能をスムーズに
「シナモン」を日々のコーヒーに入れて

 シナモンには脳の神経を守り、脳内での情報の伝達をスムーズにする効果があります。また脳の老化を防いでくれる抗酸化物質も豊富です。シナモンが体内で消化されると、脳損傷の薬物治療に使われる「安息香酸ナトリウム」に変わります。安息香酸ナトリウムが脳に入ると脳の可塑性(変化する能力)が刺激され、記憶と学習の改善につながります。

 ラッシュ大学医療センターの研究では、学習能力が低いマウスを迷路に入れて時間を計り、その後1カ月間シナモンを与え続けました。すると記憶力の低かったマウスが素早くルートを覚えて、1カ月前の2倍の速さでゴールしました。

 スパイスをあまり使わない人は、シナモンを料理に取り入れるのは難しいかもしれません。シナモン入りのパンやお菓子を食べるのもいいですが、カロリーが高くなってしまうので、ミルクティーやコーヒーに入れるのがおすすめです。