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「有給休暇は自由に取れるはずじゃなかったの?」――推し活のために韓国旅行を計画していた女性社員が年休申請をしたところ、上司から理由を尋ねられ、「別日にできない?」とまさかの一言。すでに予約済みで変更は難しい…。モヤモヤした彼女は社労士に相談することに。社労士・カタリーナのアドバイスとは?

韓国のライブに行くので、有給休暇を取りたいです

<登場人物>

上原 真紀(30歳):営業事務として働いている会社員。大のK-POPファン
豆田 一郎(43歳):営業部の課長。真紀の上司

 上原真紀は、まじめに働く会社員だが、プライベートではあるK-POPグループの熱心なファン。半年以上前から計画していた、韓国で行われる推しグループのコンサートに遠征するため、年次有給休暇を使って3連休を取る予定だった。

 ある日真紀は、休みを申請するため、課長の豆田に事前報告をした。

真紀「豆田課長、8月25日から3日間、有給休暇をいただきたいんです」

豆田「(カレンダーを見ながら)その週か……別の日にはできない?」

真紀「はい、それはできません」

豆田「ちょっと確認するよ。ちなみに、理由は?」

 本当のことを言うべきか一瞬ためらったが、真紀は正直に話すことにした。

真紀「韓国でアーティストのコンサートがありまして。推し活です」

 豆田の表情が少し曇った。