インナーマッスルなど身体の強化を目的とする場合、筋力アップ効果の高いヨガにチャレンジするという方法もある。「アシュタンガ・ヨガ」や「パワー・ヨガ」などは筋力を要する動きが多く、活動量も大きい。高いダイエット効果を求める人や筋トレを目的とする男性から人気の高い流派だ。

「ヴィンヤサ・ヨガ」は、流れるような構成で呼吸法とポーズを行う流派で、「フロー・ヨガ」とも呼ばれている。ポーズを止めることなく続けていくため、高い集中力と体力が必要とされる。複数のポーズを組み合わせる「太陽礼拝」は、ヴィンヤサ・ヨガの代表的なシークエンスだ。

 日本では、「ホット・ヨガ」の人気も高い。岩盤や溶岩などのプレートや暖房を使用し、スタジオ内の環境を温度35度〜40度、湿度60%前後に維持した状態でヨガを行う。体が温まることで、柔軟性や代謝を高めることを目的としている。発汗や血行を促進する効果が期待されているが、体調の変化や水分摂取には十分注意することが必要だ。

男性向けのヨガも登場
日常的に感情コントロールを

 一般的には女性からの人気が高いヨガだが、近年はメンズヨガも浸透している。男性ヨガインストラクターがいる教室や、男性のみが参加できるレッスンもあり、性別問わず誰でもヨガを楽しめる環境が整ってきているのだ。

 アスリートも実践するヨガには、心と体を強くするマインドフルネス効果が期待できる。過剰同一化を防いで感情のコントロールを試みるためにも、マインドフルネスヨガを実践してみてはいかがだろう。

【参考書籍】

『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー(2019年5月号)』(「セルフ・コンパッション:最良の自分であり続ける方法」関西学院大学教授 有光興記著より)