今回で第3回を迎えたcocinando con trufa(コンクールの名称です。トリュフを使って料理、の意味)には、スペイン、エクアドル、タイ、メキシコ、アメリカ、イタリア、スロベニア、フランスと世界8カ国から腕自慢のシェフが集まりました。面白いと思ったのは、8人のシェフは事前にソリア入りして地元のレストランに行き、そこのシェフと一緒にコンクールに出すメニューを完成させるのです。コンテスト前後の4日間にいずれかのレストランに行くと、コンクールに出すトリュフメニューが味わえました。地元のレストランの集客にもなるすばらしいアイデアですね。

地元の子ども達も
審査員として参加

真剣に試食をするちびっこ審査員たち真剣に試食をするちびっこ審査員たち

 さて当日は、15分ごとにコンクール参加シェフが地元シェフとコンビを組んで登場し、80グラムのトリュフを使い1時間でとっておきの料理を作り上げていきます。料理ができあがると、食のプロフェッショナルからなる審査員グループと、地元の子ども達で編成されたちびっこ審査員グループが試食して採点していきます。トリュフはソリアの貴重な産物なので、ここで未来を担う子ども達を参加させることもとてもいい試みだと思いました。ちびっこ審査員がコメントするたびに会場がほっこりしました。

奥が深いトリュフテイスティングの世界

トリュフ鑑定家が使うテイスティングシートトリュフ鑑定家が使うテイスティングシート

 全8品の調理と審査が終わり、結果の発表前に興味深いトリュフテイスティングの説明がありました。すぐ上の写真のようなテイスティングシートがあるのです。

 トリュフにはフルーツや土、革、茹でたじゃがいも、マッシュルーム、バター、キャベツ、干し草などの香りがあるそうです。テイスティング用のトリュフを嗅いでみましたが、私は3つしか感知できませんでした。ほかには触感や見た目で評価するとのこと。奥が深いですね。

試食のトリュフは香りが飛ばないようにこんな箱に入っていました。試食のトリュフは香りが飛ばないようにこんな箱に入っていました。