中学入学中学校になじめず「中1ギャップ」を感じてしまう子どもがいるというデータも。勉強、部活、スマホとの付き合い方とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新年度がスタートして2週間が経ちました。今春、新中学1年生になった子どもたちは、新生活に期待がある一方で、不安もあると思います。中学校になじめず「中1ギャップ」を感じてしまう子どもがいるというデータもあります。中学校の勉強や友達関係、部活動、スマートフォンとの付き合い方、心の問題など、中学生活を送るコツをまとめた『中学校ってどんなとこ?』(世界文化社刊)より、同書の監修を務めた筑波大学附属中学校 副校長・升野伸子先生、同校教諭・多田義男先生から保護者へ向けたアドバイスを中心に紹介します。

小学校の延長とはいかない中学生活
「中1ギャップ」に陥る生徒も

 子どもが中学1年生になったときに、小学生のころとのさまざまな違いに適応できずに悩みを抱えることがあります。その結果、いじめを受けたり、不登校や学習意欲の低下などに陥る「中1ギャップ」があるといいます。また、東京都「平成22年度中学校第1学年の生徒の適応状況調査」によると、8割近い生徒が入学前に不安を抱えているという結果も出ました。新型コロナウイルスの影響で小学校と中学校の交流も少なくなり、子どもたちが中学校の様子を聞く機会も減ってしまいました。

 小学校の延長とはいかない中学校生活。今回は中学生の勉強、部活動、スマートフォンとの付き合い方の三つの問題についてみていきましょう。