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新人が入社した後、配属前まで行う研修。ここ数年はリアルで開催しにくく、しかしオンラインではなかなか成果が上がらないとお悩みの企業も多いのではないでしょうか。また、配属された後の受け入れ側も、新人たちが「あいさつ」「返事」もできないのでは、OJT(On the Job Training 実務を通した指導訓練)どころではないでしょう。今回は、入社したばかりの新人の育成・指導のポイント、入社2年目、3年目の若手社員への指導にも活用できるヒントを他社事例から解説します。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)

コロナ禍で新人研修ができない! 他の会社はどうしてる?

 2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)で、さまざまな企業の教育の機会が減っています。新入社員研修も「リアルではできない」「時間を短縮して行っている」など、コロナ前とは違う形で実施している企業が多いのではないでしょうか。

これにより、十分な教育が行えなかったり、研修期間を短くして現場配属を早めたりしたことで、配属先の上司や先輩社員に負荷がかかっている企業も少なくないことでしょう。また、新人の育ちも遅く、なかなか独り立ちが難しくなりやすいこと、また新人の離職も気になるところです。

 一方で、以前のように配属前に長く行っていた新人研修は果たして本当に必要だったのだろうか?と思わせるほど、スムーズに職場に溶け込み活躍している新人たちもいます。

 この違いは、どこから来ているのでしょうか?