新人指導写真はイメージです Photo:PIXTA

新人指導を甘く見てはいけない
管理職失格、査定にも響く

【お悩み相談】
 営業所のマネジャーをしております。今年も新卒が配属されましたが、私も40歳を過ぎ、子どもほど年が離れた若者をどう指導していいのか、分からなくなってきています。新人や若手が自ら進んで行動してくれるような、いい指導方法はないでしょうか?

【営業コンサルタント・菊原アンサー】
 数年前まで若者との会話についていっていた(気がしていた)あなたも、若者とのジェネレーションギャップが大きくなっていることを実感されているのですね。

 無理もありません、若手とベテランでは、仕事へのスタンスや、お金や時間の使い方などの価値観が異なります。まずは、「自分と若者の考え方は基本的に違う」ことを強く認識しましょう。

 筆者が企業の人事担当者から聞いた、ある新人研修の話です。40代後半の講師が、新人たちに向かって「営業の仕事は面白いぞ!みんなもたくさん稼いで、いい家に住んで、いい車に乗りたいだろう?」と問いかけたそうです。

 ところが新人たちは、ぽかーんとした表情。「そもそもが“昭和の価値観”で、誰からも共感されなかった」と人事担当者も苦笑したそうです。

 筆者は大学で授業を持っているので、日頃から学生とコミュニケーションしていますが、会話するたびに「こんな考え方をしているのかぁ~」といつも驚かされます。

 新人指導を甘く見てはいけません。「マニュアル通り指導しておけばいいだろう」というのが一番ダメ。「何を考えているか理解できないんだから、しょうがないじゃないか」といった考えは管理職失格です。あなたの査定にも響きますよ。

 それでは具体的に、どのような心持ちで、どんな指導をすればいいのでしょうか?次ページからは、絶対やってはいけない注意点も含めて、解説していきます。