ウクライナ危機などでエネルギー価格や国際商品市況が急騰するなかで、日本銀行が長期金利を抑えているため、円安が加速している。
日銀は「緩和維持」の姿勢だが、物価が上昇しているので、金融政策を以前と同じに保つには、名目金利の上昇を認めて、実質金利のマイナス幅拡大を抑える必要がある。
いまのままでは際限のない円安スパイラルに落ち込む危険がある。
円安が加速するのは
日銀が金利を抑えているから
円安が進む中で、対ドルの為替レートは4月19日には1ドル128.7円になり、20日には一時129円台前半となり約20年ぶり円安水準になった。
3月初めには1ドル115円だったので、わずか1カ月半で13円も円安が進んだことになる。