「週休3日制」で
日本の生活は良くなるのか?
4月18日にパナソニックホールディングスが、2022年度内に週休3日制の試験導入を開始すると発表しました。欧州企業では導入が目立つ週休3日制ですが、いよいよ日本でも本格的に取り入れられることになるのでしょうか。
すでに日本の大手企業では昨年、みずほフィナンシャルグループが週休3~4日の社員制度を導入したほか、複数の大企業でも導入の動きがあります。一方で「試験的」や「業務によって」といった制限がある企業が多く、企業内のすべての職場が週休3日になるイメージがまだ湧かないという意見もあります。
海外の事例を見ると、週休3日制を本格導入するやり方には2通りあるようです。一つは1日の労働時間が同じで単純に週4日勤務になる方式で、要するにフルタイム勤務では週40時間から32時間に業務時間が減る形です。
もう一つが、1日の労働時間を10時間に増やしたうえで週休3日にするケースです。8時間労働で週5日働く場合と、10時間労働で週4日働く場合のどちらも、1週間の労働時間は変わらず40時間になります。
さて、週休3日制の導入と聞くと、一般的に次の三つの心配が頭をよぎるようです。
(1)そもそも、そんな働き方が自分の職場で成立するのか?
(2)仕事が今よりも大変になるのではないか?
(3)週休3日になることで、収入が今よりも減るのではないか?
週休3日制が導入されると、わたしたちの生活は今よりも良くなるのでしょうか? それとも、上記の不安が現実化する悪夢が待っているのでしょうか? 今回はそのことについて考察してみたいと思います。