日頃から人の振る舞いを
よく観察する気持ちが大事

 コミュニケーションがうまい人は、日頃から身近な人の振る舞いや特徴に関心を持ってよく見ています。それは「いつか機会があれば、それを話題にしてみよう」という意欲の表われかもしれません。

 あなたも、日頃から人の振る舞いをよく観察する気持ちを持ってみてください。もちろん相手の「いい面」に目を向けることをお忘れなく。

 そして他人を知るためには、まず自分をよく知ることからはじめましょう。といっても、そうむずかしいことではありません。

 暑いのが苦手。ダイエットが続かない。電車ではなるべく座りたい。LINEの返事は24時間以上経ってから。歯を磨くのが面倒で、全自動歯磨き機の登場を待ちわびている……。

 そんなことでいいのです。自分を知れば、「では他人はどうなのだろう」という興味が湧いてきます。その興味が人とのコミュニケーションに大いに役立つのです。

 まずは身近な知り合いをよく観察して、気づいたことをネタに話をしてみましょう。

「○○さん、LINEの返事をすぐくれるね。けっこううれしいよ」

 こんなことでいいので、気軽にはじめてください。

見たまま、感じたままを
口にしてみる

 初対面の人と話す時、ほとんどの人が仕事のことや住んでいる地域のことなど、当たり障りのないことを話題にしがち。でも、それだけではあなたに対して親しみの感情は湧きにくいものです。

 ところがその時、相手のちょっとした振る舞いに気がついて話題にしてみるとどうでしょう。プライバシーの問題もなく、しかも相手にとっては自分が主人公で話が進みますから、あなたに対してグッと親近感を持ってくれるはず。

 最も実践しやすいのは、相手の外見をよく見ることです。