ブレイクアウトセッション機能の活用

 また、オンライン研修時には、Zoomなどで使えるブレイクアウトセッション機能(少人数に分かれてグループミーティングを行う機能)を活用すると効果的です。オンライン会議システムで20人の参加者がいれば、自分は20分の1だという感覚に陥り、講師が伝えているメッセージは一人一人に届きにくくなります。また、質問がある場合でも20人の前で手を挙げるのは相当勇気がいること。だからこそ、ブレイクアウトセッションで少人数になり、「学んだことを自分なりにどう理解したのか」「質問はないのか」など、ところどころで話をさせることが重要なのです。

 ブレイクアウトセッションで話し合いをさせる場合には、役割を決めるのもポイントです。司会・タイムキーパー・発表者・書記など、必要に応じて役割を割り振ります。特に、司会は話し合いを促進させるために必ず必要ですし、限られた時間の中でアウトプットを出していくためには、タイムキーパーによる積極的な時間管理が必須。それ以外の役割についても、どのように発表させたいかによって工夫していきましょう。

研修の最後にはアクションプランを作成

 研修の最後には、必ずアクションプラン(職場に帰って何をするか、具体的に実行することを決める)をつくる時間を設け、共有させることが大切です。

 研修が終わった後で、そのアクションプランにどのように取り組んでいるか、何に気付いたか、やってみてどうだったのか、などを振り返ることができるようなワークシートを記載しておき、上司や育成担当が見られるようにしておくと、学習効果や定着率が高まります。