*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2022」の特集「親子の連携で勝ち取る!内定獲得の必須スキル」を転載したものです。
社会では「意思決定」が必要だ。就活には正解も点数もないが、さまざまな選択肢の中で「決める」場面は必ずやってくる。将来に向けてのキャリアの第一歩だ。学生と社会人、自分の意思と親の存在……。狭間で悩む就活生の「生の声」を聞いてみよう。(取材/ダイヤモンド社 ヴァーティカルメディア編集部、構成・文/奥田由意、イラスト/須山奈津希、協力/藤本健司〈我究館〉)
秋山有香:法学部。空の写真を撮ることが好き。授業はリアルとオンラインのハイブリッド。
倉木櫻:法学部。乃木坂46が好き。授業はリアルとオンラインのハイブリッド。
白河紗加:外国語学部。一人旅が好き。授業はリアルとオンラインのハイブリッド。
入間竜樹:教育学部。お笑いを観に行くことが好き。授業は基本的にリアル。
尾上茉莉花:法学部。カメラとトランペットが好き。授業はすべてオンライン。
就活には正解がない
インターンで思い知った
――就活で不安に思うことや大変なことは何ですか?
秋山 コロナ禍で人と話せないことです。親とあまり関係がよくない人は、ひとりで悩みを抱え込んでいます。
倉木 就活は試験のような正解がなく、がんばったからといって数値化されません。メンタル的に相当なタフさが求められます。長期戦の中、学生時代にしかできないことも多いので、限られた時間の中での優先順位づけも難しいです。
白河 2年生までは「正解があるもの」に取り組み、3年生で突然「正解がないもの」に直面する負荷が大きいです。初めてインターンの面接を受けたとき、頭が真っ白になってしまいました。今までそんな経験がなかったので「こんなことではとても就活を乗り越えられない」と意識が変わりました。
入間 友人との関係が途切れがちになり、就活をひとりでやり通すことです。学生だけのコミュニティ内で就活をしていると、知っておかなければならないことを知らないままという可能性もあるので、高い視座を持つ人からの助言が不可欠だと思います。
尾上 私も精神面の維持が大変です。コロナ禍でひとりで抱え込まなくてはならず、「こうすれば必ず結果が出る」という必勝法もない。「今のままではやりたい仕事はできない」と落ち込み、焦ったこともありました。