米連邦準備制度理事会(FRB)幹部らの発言内容からみて、今後2回の連邦公開市場委員会(FOMC)で劇的な動きに出ることはほぼないようだ。そのため9月のFOMCが、金利政策の変更で次の段階に進むための重要な転換点になりつつある。このところ、6月と7月のFOMCで0.5ポイントの利上げを行うことはほぼ確実との発言がFRB幹部から相次いでいる。FRBは今年、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標を既に0.75ポイント引き上げているため、6・7月に0.5ポイントの利上げがあれば、誘導目標は7月会合が終わった時点で1.75~2%となる。その次のFOMCは9月20~21日に予定されている。FRB幹部の多くは、想定通り計1ポイントの利上げが実現すれば、9月会合のタイミングで次の対応を改めて検討する考えを示唆している。
FRBの金融政策、9月が重要な転換点か
利上げ停止・縮小・続行の選択肢
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