誰からも信頼されて好かれる人は、何気ない日常会話の中で、実に思いやりのある「ひと言」をさりげなくプラスしているのです。そうすることで、相手を不安にさせることなく、逆に安心感を与えています。

日常会話に添えたい
「言葉のセロトニン」

 このような気づきの中から、私が編み出した「森式メソッド」を紹介させてください。難しくありませんのでご安心を(笑)。

 森式メソッドの核心は「日常会話に、言葉のセロトニンを添えよう!」です。

 ご存じのとおりセロトニンとは、脳内を流れる神経伝達物質の一つで「しあわせホルモン」とも呼ばれています。セロトニンが緊張を和らげ、気持ちを安定させる働きをすることからつけられたニックネームです。

 晴れた日に日光浴をしたり、お味噌や豆乳などの大豆製品をとるとセロトニンが増えるそうです。「それなら、言葉も同じだ!」と気づいたのです。言葉の選び方や使い方の工夫によって、目の前の相手の心はほぐされて穏やかな気持ちに変わります。そして「言葉のセロトニン」は、相手を元気にする効果も生んでくれます。その元気にはワクワクする感じもあれば、うっとりする感じのときもあるでしょう。あなたが言葉のセロトニンを添えることで、相手の心にセロトニンが注入されるのです。

 本コラムでは、私たちがふだん接するさまざまな相手・場面・状況ごとに、添えると効果抜群の「ひと言」を紹介していきます。誰でも今日から簡単に使えるものばかりですので、ぜひ参考にして実践してもらえるとうれしいです。ではさっそく「相手がもっともっとよろこぶ」ひと言を紹介していきましょう。