仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方写真はイメージです Photo:PIXTA

本は一回読んだだけでは、内容はあまり記憶に残らない。読み終えた瞬間は賢くなったつもりでいても、翌日にはほとんど忘れてしまった、という経験をした人は少なくないだろう。では、内容を忘れないために、やるべきこととは何か。宇都出雅巳氏の新著『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』からの一部抜粋で、本の内容を効果的に記憶・理解するためのコツをお教えする。

知識の習得には
ネットよりも読書が効果的

 仕事では実体験を積んでいくことが欠かせませんが、単に知識を蓄えるためであれば書籍を活用することをおすすめします。なぜなら本は、ネットで拾えるような断片的な情報とは異なり、編集者の手によってわかりやすく構成・編集され、さらに内容をまとめたタイトルや見出しまでついて記憶しやすくなっているからです。

 見出しとは、そこに書かれている内容を抽象度を高めて端的に表現したものです。

「符号化」されたものと言えます。見出しの価値について意識する人は少ないと思いますが、実は見出しがひとつあるおかげで情報処理が楽になるのです。

 ネットで散らばっている単体の記事や散文的なブログなどは情報を辞書的に集めるときは重宝します。ただ、その後の情報の処理のしやすさを考えるならば書籍ほど効率がよく、しかも費用対効果の高いものはないのです。

 とはいえ、一回読んだから、本の内容を覚えられるわけではありません。