決算書100本ノック2022夏#ゼネコン・不動産Photo:PIXTA

不動産大手は増益ラッシュの好決算。対して、ゼネコン大手は軒並み営業減益となった。特集『決算書100本ノック!2022夏』(全21回)の#12では、ゼネコンの体質、不動産会社など発注者との主従関係が「請け負け(うけまけ)」を生んでいる構造と、大手が今期どう動くのかを明らかにした。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

「週刊ダイヤモンド」2022年6月25日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

発注者に頭が上がらない
「請け負け」の構造

 2020年に当初予定された東京五輪・パラリンピックが開催されるまでの期間、建設ラッシュによってゼネコンは絶頂期を迎え、多大な利益を得た。

 しかし今、ゼネコン大手は苦しい。22年3月期で不動産大手は増益ラッシュなのに対し、ゼネコン大手は軒並み減益だ。

 なぜゼネコンは苦しいのか。

 次ページでは、発注者に頭が上がらないゼネコンが「請け負け(うけまけ)」する構造を明らかにすると共に、ゼネコン大手が今期どう動くのかを大胆に予想した。