決算書100本ノック2022夏#15Photo:PIXTA

コロナ禍による需要低迷で赤字を計上していた企業が黒字転換するケースが増えている。特集『決算書100本ノック!2022夏』(全21回)の#15では、そうしたV字回復をする企業の優劣を見極めるためにコロナ復活度ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

「週刊ダイヤモンド」2022年6月25日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

赤字額から黒字額までの改善幅を
直近売上高で割って「コロナ復活度」を測定

 コロナ禍で赤字転落した企業が、このところの経済活動回復で黒字転換するケースが出てきている。企業業績の動向を分析する上でこうした企業群を把握することは重要だ。

 ただ、直近の実績期が赤字のために、通常の増益率ランキングでは黒字転換企業を捉えることができない。

 そこで、直近の実績期の赤字額から予想期の黒字額までの改善幅を実績期の売上高で割ったものを復活度とし、その高い順に並べたランキングを作成した。

 その上位のラインナップを次ページから見て行こう。