米地区連銀が算出する2つの基調インフレ指標は、物価上昇圧力の持続を示していた。おそらく連邦準備制度理事会(FRB)は、利上げ路線を継続することになるだろう。ダラス地区連銀が6月30日発表した5月のトリム平均個人消費支出(PCE)指数は、前年同月比4.0%に上昇した。3月は3.7%、4月は3.8%だった。クリーブランド地区連銀が算出するPCE指数も5月に前年同月比4.8%上昇となり、前月(4.4%上昇)から伸びが加速。前月比の上昇率も0.6%と、4月(0.4%)から上向いた。いずれの指数もインフレ基調を測ることを目的としており、変動が大きかった品目を除外する。従来の「コア」のインフレ指標に比べ、インフレ傾向をより細かく反映するよう設計されている。コアの指標は食品とエネルギーを除外するが、この2つは家計への影響が大きい。