スタンフォード流“黄金の90分”制して、睡眠の質を大改善する「黄金の90分」を確保して脳と体をリセットし、スッキリ目覚めるにはどうすればいいか。ポイントは「覚醒スイッチをオン・オフすること」にあるようだ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

おすすめポイント

 2017年、「睡眠負債」という言葉がユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に選ばれた。本書『スタンフォードの眠れる教室』の著者、西野精治氏は、日本で「睡眠負債」を流行させた立役者だ。米国スタンフォード大学の医学部教授として、睡眠・覚醒の研究を行ってきた専門家である。

『スタンフォードの眠れる教室』書影『スタンフォードの眠れる教室』 西野精治著 幻冬舎刊 1760円(税込)

 著者によると、「睡眠負債」は、単純に「眠りが足りない」という問題ではない。睡眠不足による脳と体へのダメージは、借金のように徐々に積み重なって弊害が出てくるという。

 睡眠は、心身の健康のみならず、仕事のパフォーマンスにも直結している。要約者自身も睡眠に課題を抱えていた。なかなか寝つけない日が多く、仕事の効率が落ちてしまうことが多かったのだ。本書を読んで、睡眠の質を改善するヒントをいくつも得ることができた。

 著者は本書で、睡眠に関する49の質問に答えてくれる。特に印象に残ったのが、入眠直後の90分間の深い睡眠「黄金の90分」だ。「黄金の90分」が、睡眠の質を高め、健康に近づくためのカギを握っているという。

 では、「黄金の90分」を確保して脳と体をリセットし、スッキリ目覚めるにはどうすればいいか。ポイントは「覚醒スイッチをオン・オフすること」にあるようだ。