環境省の調査データで
独自ランキングを作成
夏本番、連日の暑さで絶好の水遊び日和。夏休みのお出かけ先として、海水浴場を検討している方もいるだろう。せっかく出かけるなら、水がきれいなところがいいと思う方も多いのではないだろうか。
環境省では例年、全国の海水浴場(川、湖沼の水浴場を含む。以下、「海水浴場」と表記)の水質調査を行っている。2020~21年はコロナ禍の影響で中止になっていたが、今年は3年ぶりに調査を再開、全国の756カ所の海水浴場についてのデータを公開した(https://www.env.go.jp/press/press_00137.html)。そこで今年は、環境省のデータを元に、ダイヤモンド編集部で「水がきれいな海水浴場が多い都道府県ランキング」を作成した。
環境省の調査対象となっているのは、全国の756カ所の海水浴場だ。水質の判定基準は四つある。(1)水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD、mg/リットル)、(2)糞(ふん)便性大腸菌群数、(3)透明度、(4)油膜の有無――で、水がきれいな順に、適(AA、A)、可(B、C)、不適の5種類で格付けされている。調査の結果「不適」はなく、756カ所全て水浴を行う場として適当な水質であった。その中でも水質の良い「適(水質AA、A)」は596カ所と、全体の79%を占めていた。
水質格付けが最高位の「AA」だった474カ所の海水浴場については、『水がきれいな海水浴場ランキング2022』で海水浴場の名前を挙げて水質ランキングを紹介している。今回の記事では、『水がきれいな海水浴場ランキング2022』で取り上げた水質「AA」の海水浴場の数を都道府県ごとに集計し、その数が多い順に並べている。水質AAの海水浴場数が同じ場合、水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)の平均値が低い都道府県を上位として扱った。
上述の通り、本ランキングでは、川や湖沼の水浴場も対象としている。海がない県に住む人もぜひチェックしてほしい。それでは早速、ランキングを見ていこう。