家事代行フル活用の家庭に密着家事代行フル活用の家庭に密着 Photo:taskaji

共働き世帯が子どもの夏休みに活用したい
家事支援サービスやお助けグッズとは

 8月も終盤に差し掛かり、夏休みの子どもの世話に追われていた親も、あとひと頑張りといったところ。コロナ禍もあって働き方はこの数年で大きく変わったが、いわゆる「子どもの夏休みをどう乗り越えるか問題」は依然として存在する。

 およそ1カ月半、子どもと接する機会が増えることで、親には家事・育児の負担が重くのしかかる。朝昼晩の食事を用意に追われたり、子どもの遊び相手に疲れ果てたりで、仕事が思うようにはかどらない人も多いはずだ。

 そんな夏休み問題を乗り越えるための、家事・育児負担を軽減してくれるサービスやグッズには、どんなものがあるだろうか。

 まずは、「生協(コープデリやパルシステムなど多数)」「オイシックス」などの食材宅配サービス、あるいは西友やイオン、イトーヨーカドーなどが力を入れているネットスーパーが、その代表例だろう。コロナ禍による外出自粛に伴い、これらのサービスは特に都市部ではすっかり定着した感がある。

 便利な家電に頼るのもひとつの手だ。時短調理が可能なシャープの電気鍋「ヘルシオ ホットクック」や、お掃除ロボットの「ルンバ」は共働き家庭に人気だし、洗濯から乾燥まですべての工程を一度に完了できるドラム式洗濯乾燥機は、もはや共働き家庭の必需品ともいえるだろう。

 また、スケジュール共有アプリの「タイムツリー」を夫婦で利用し、効率的に家事・育児を進めている家庭も少なくない。

 あるいは、子どもの一時預かりや送迎をしてくれる地域の人を家庭に送る「ファミリー・サポート」など、家事支援に積極的な自治体もある。そうした公的なサービスをフル活用している人もいるだろう。

 このように家事・育児を効率化するための方法は数多く存在するが、なかでも家事代行サービスに着目してみたい。昔はお金持ちの家庭が家政婦さんを雇うイメージがあった家事代行だが、ネット上のマッチングプラットフォームが登場して以降、今ではスマホで気軽に依頼でき、一般家庭でも十分手の届く料金になったことで、利用者が増えていると聞いたからだ。

 今回は、家事代行マッチングプラットフォーム大手の「タスカジ」に協力依頼し、実際に家事代行を利用している、神奈川県川崎市に住む若田香里さん(仮名)に話を聞いた。