収納,6000軒を片づけた家政婦が目撃!ぎゅうぎゅうの収納で劣化していたモノ写真はイメージです Photo:PIXTA

収納の奥から現れるモノの
変わり果てた姿

 自宅の収納の中には、住人家族の想像以上に大量のモノが詰め込まれています。「よし!片づけるぞ!」とモノを「全出し」しようとすると、その想定外のボリュームに圧倒されるはずです。モノを出し切ったところで途方に暮れてしまった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。

 私は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本で、片づけをめんどくさくしている五つの「めんどくさい」について解説しており、そのひとつがこの「収納がぎゅうぎゅう」の状態。使っていないモノで収納が埋め尽くされているせいで、今使いたいモノが出し入れしにくくなっているのです。

 ぎゅうぎゅう詰めにされているモノの中で、持ち主が把握できているのはほんの一部。出してみると、時間を経て「劣化」しているモノも多いです。が、その劣化に気づいて「これで捨てる踏ん切りがついた」とホッとされる方も多く、はたから見ると複雑な気持ちになります。

 今回は、私が片づけの現場で目撃した「モノの劣化」について、三つのパターンを解説します。梅雨に入り、収納空間の環境が悪くなるこの時期、「収納の中に埋もれた、あなたの大切なモノを救い出す」きっかけになれば幸いです。