その結果、コーヒー豆を焙煎する過程で生成される2種類の化合物が、ニコチン依存性と関連することが知られているニコチン受容体の機能不全を修正するのに役立っている可能性のあることが明らかになった。研究グループは「喫煙者では、これらの受容体が、夜間にニコチンなしで過ごした後に過敏になっている可能性がある」との見方を示している。

 こうした結果を受けてPapke氏は、「多くの人は、朝に好んでカフェインを摂取する。しかし、われわれの研究から、コーヒーに含まれているカフェイン以外の分子から、喫煙者が朝にコーヒーを飲みたがる理由を説明できる可能性のあることが示された」と述べている。ただし、今回の研究は細胞を使って実施されたものであり、ヒトでも同様の結果が得られるのかを確認する必要がある。

 それでもPapke氏はこの研究について、「コーヒーとタバコが脳のニコチン受容体に与える影響についての理解を深める上で重要なステップとなるものだ。また、動物モデルにおいてニコチンの離脱症状を調べる上でも良い基盤になる」と述べている。(HealthDay News 2022年8月22日)

https://consumer.healthday.com/b-8-22-why-coffee-cigarette-is-a-morning-ritual-for-millions-2657876651.html

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