名医が答える「飲酒の7大疑問」二日酔い防止法、太らない説の真偽、免疫との関係…お酒との付き合い方を間違えると、病気になったり、薬が効かなくなったり、免疫力が下がったりしてしまう(写真はイメージです) Photo:PIXTA

おすすめポイント

「飲んでいて気が付いたら財布・スマホ・カバンがない状態だった」「家の玄関の前で寝ていて家族に起こされた」など、お酒を飲んでいるとハメを外し過ぎることがある。

 それだけではない。お酒との付き合い方を間違えると、病気になったり、薬が効かなくなったり、免疫力が下がったりしてしまうなど、大きな問題につながる。

『名医が教える飲酒の科学 一生健康で飲むための必修講義』書影『名医が教える飲酒の科学 一生健康で飲むための必修講義』  葉石かおり著 浅部伸一監修 日経BP刊 1650円(税込)

 本書『名医が教える飲酒の科学 一生健康で飲むための必修講義』は、お酒をこよなく愛する酒ジャーナリストである著者が、酒が人間の体に与える影響を科学的、客観的に把握することを目的に、専門家や医師の知見を分かりやすくまとめた。なぜ人はお酒に強くなったり弱くなったりするのか、なぜ飲み過ぎた次の日は下痢になりやすいのかといった疑問も分かりやすく説明されている。

 また二日酔いになりにくいお酒や方法など、お酒と上手に付き合う上で知っておきたいことが網羅されている。新型コロナウイルスなど感染症で注目される免疫力とお酒の関係についての解説もある。

 本書を読めば、お酒に関する正しい知識を幅広く身につけることができる。お酒は付き合い程度という人から晩酌はやめられないという人まで、一度は読んでおきたい一冊である。

 なお、本文小見出しの丸カッコ内は、著者が取材した相手を示している。(木下隆志)