日本の魅力(4)
「伝統工芸」~西洋との違い~

『今こそ学びたい日本のこと』P.131『今こそ学びたい日本のこと』P.131 拡大画像表示

 西洋の芸術は「足し算の美」、日本の芸術は「引き算の美」であるといわれます。西洋の教会に飾られている油絵の宗教画と、日本の寺院に飾られている禅画を思い浮かべるとわかりやすいように、日本には「余白」にこそ美を感じる美的観念があります。

 工芸品も同じく、西洋の工芸品は「華やかさ」や「優美さ」などが特徴で、わびさびを追求した日本の伝統工芸品とは正反対の美を追求していることがわかります。

「どちらの美のほうが美しい」という議論ではなく、それぞれの国の文化のよさがある「伝統工芸」。古来、日本人が大切にしてきた美的観念を、ぜひ旅のなかで感じてみてください!