インドネシアの無人島(バワ・リザーブ)インドネシアの無人島が5つ星の高級ロッジに(バワ・リザーブ)

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「世界のすごいホテル5選」です。世界100ヵ国以上の国が完全開国になり、海外旅行が本格的に回復しつつあります。これからの旅行者は、以前にも増して旅先選びに慎重になることでしょう。そんな旅行者に向けて、旅の図鑑シリーズの新刊『世界のすごいホテル』では、そこに泊まること自体が目的になる、世界中の特別なホテルを紹介しています。その中から5つの「すごいホテル」を紹介します。(文/オフィスポスト・イット 永岡邦彦 写真/マゼラン・リゾーツ・アンド・トラスト/(C)Sheldon Chalet_BURKARD/(C)Aitken Spence Hotels/(C)Manshausen Steve King, Kjell Ove Storvik/(C)Natural Selection/(C)Saffire Freycinet)

氷河の中にある超高級ロッジ シェルドン・シャレー(アメリカ)

シェルドン・シャレー(アメリカ)ロッジの周囲は1年中銀世界

 日本の4.6倍もの面積をもつアメリカ最大の州アラスカは、たくさんのリモートロッジ(人里離れたところにあるロッジ)がある場所としても有名です。大自然の真っただ中にあるそれらのロッジは、自家発電機を備え、衛星回線を通じてインターネットにつながり、小型飛行機で運ばれる食材のおかげで、都市の高級ホテル並みの食事が毎回楽しめるという、究極の贅沢が楽しめる宿。シェルドン・シャレーはその代表です。ロケーションは北米最高峰デナリの麓を流れる氷河を見下ろす稜線の上。ロッジの周囲360度、氷河とアラスカ山脈に囲まれた紛うことなき大自然。昼間の周囲は白銀の世界で、夜になれば人工の光に一切遮られることなく満天の星が輝きます。

アラスカ山脈の山温かな部屋から眺めるアラスカ山脈の山

 アクセスは雪上に着陸できるセスナまたはヘリコプターのみ。こんな場所にありながら2階建てのロッジ内には広々としたリビングとダイニング、そして5つの客室があり、シャレー(山小屋)とは思えない豪華で充実した設備を備えています。温かい暖房の効いた室内からダイナミックな氷河を眺めながら、オバマ元大統領に食事を供したことがあるというシェフが作る料理を味わう……。まさに究極の贅沢が体験できる宿。