TBSテレビで放送中の「サンデー・ジャポン」(毎週日曜・午前9時54分放送)は、20年以上にわたり人気情報バラエティー番組として評価されながらも、毎週のように出演者の発言がネット上で炎上し、注目されている。この番組の特徴の一つとして挙げられるのが、コメンテーターの多様な顔触れだ。10代のタレントから大学教授や弁護士など世代・ジャンルさまざまな7~8人のゲストがスタジオで議論を繰り広げる。番組を面白くするために、どのような人選をしているのか。番組づくりの裏側と制作側の思いについて、チーフプロデューサーの久我雄三さんに話を聞いた。(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)
出演オファーをするかしないかの判断軸
――サンデー・ジャポンでは司会の爆笑問題の2人とアナウンサー、細野敦弁護士とデーブ・スペクターさん、杉村太蔵さん以外のコメンテーターは、ほぼ毎回入れ替わっています。どういうふうにキャスティングしているのでしょうか?
まず、全体のバランスは考えます。1回の放送で多種多様な人がそろうようにしていて、同じタイプや境遇が似ている人が重ならないようにしています。今の世の中って、1個の正解があるわけじゃないので、視聴者が出演者の誰か1人に共感できればいいなと。
また、個々の観点でいうと、基本的にはオファーする前に1時間程度会って話して、オファーするか、しないかを判断しています。若手のタレントさんでもそうですし、米イェール大学・助教授の成田悠輔さんなど、既に有名な専門家・文化人の人でも一回会って話します。もちろん、ひろゆきさんみたいに、ある種「賭け」で、オファーするようなこともありますけど。
――会って、何を話すんですか?