クロアチアのコロナ感染状況は、すっかりインフルエンザや夏風邪と同じ程度に感じられるようになっています。家族や友人も含め、身近な人たちもコロナ経験者続出ですが、ほとんどが、重い場合でも、数日発熱で寝込んだりする程度で、まったく珍しくなくなり、「コロナにかかった」と聞いても「ふーん、重症じゃないといいねぇ」くらいまで、すっかり日常化している状況です。当初騒がれていた味覚や疲労などの後遺症も、ほとんど聞かなくなりました。

 毎日ニュースで流れていた新規感染者数やコロナ患者総数、入院患者数や死亡者数なども、夏前には停止され、コロナ感染者数を調べるには、わざわざ専門ウェブサイトに行かなければならないほどとなっています。

クロアチア旅行の最新事情、世界遺産の様子は?円安や物価高の影響は?マスクなしでコロナ前と同じ風景のドラツ青果市場

 ザグレブの中心地にあるドラツ市場は、市民の胃袋を支えるところ。青空の青果市場、屋内には精肉やチーズなど、何でも揃います。ここに買い物に来る人も、売り子さんも、マスクは必要ありません。

 国民のワクチン接種は、全人口の56%が接種済みの状況です。接種3回目も希望者のほとんどが終わっており、ハイリスク層は4回目、それ以外の一般層もそろそろ4回目接種するか、という雰囲気です。春夏には、消費期限切れで大量のワクチンが廃棄処分になったとニュースでも大きく取り上げられていました。

 大学や省庁、病院や老人ホームなど公的機関に立ち入るのに必要だったワクチン接種証明や陰性証明も不要になり、以前は行列ができていた検査所の行列もすっかり姿を消しました。

クロアチア旅行の最新事情、世界遺産の様子は?円安や物価高の影響は?ホテルのビュッフェ朝食、手袋もなくトングを利用

 ホテルのビュッフェも復活。トングも素手で使ってOKです。ホテルだけでなく、あらゆるコロナ関連規制は、ほぼ完全撤廃(病院や薬局、老人ホームへ立ち入る場合はマスク着用義務あり)。屋外はもちろん、建物内でもマスクをしている人はほとんど見かけることはありません。店内入口などに消毒液は設置されていますが、あまり使用されている様子もありません。

 ナイトクラブやその他の各種イベントなども、コロナ前とまったく変わらない状況。バスやタクシー、船や高速船、飛行機などの公共交通機関もノーマスクで、ソーシャルディスタンスは完全に死語となっています。