喫煙者が年々減少する中で、「たばこ休憩」への風当たりは強まるばかりだ。つい先日も、漫画家のやしろあずきさんがツイートしたたばこ休憩に関する一言が多くの共感を集め、議論を引き起こしていた。たばこ休憩が顰蹙(ひんしゅく)を買う背景には、生産性よりも就業時間の長さをいまだに評価軸に置く職場の理不尽なルールへの反感もありそうだ。(フリーライター 鎌田和歌)
たばこ休憩はずるいという議論
ネットで反響
たばこ休憩はありなのか、ナシなのか。喫煙者だけに1時間に5分程度の「たばこ休憩」が暗黙のうちに許されるのはズルくないか……。
長年にわたって繰り返されてきた「たばこ休憩」議論が、またもネット上で勃発した。
きっかけは、10月31日に漫画家のやしろあずきさんが投稿したツイートだ。「会社員の頃思ってた事」として「タバコ休憩って文化が許されるのであれば10分程度何も考えずぼーっと好きな事できる休憩も許されていいだろ」と泣きながら叫ぶイラストが添えられている。そばには「1時間に1回ぐらいタバコ休憩行く人」が立っている。
このツイートは11月9日までに15.6万件のいいね、3.4万件のRTという大変な反響だ。それだけ共感を集め、「これについてはひとこと言いたい」人が多いトピックだったと言えるだろう。
この「万バズ」ツイートに触発された投稿にはどのようなものがあるのかを見てみよう。大別すると、「喫煙者への鬱憤」と「非喫煙者にも休憩を」とがあった。