たばこ休憩であれオヤツ休憩であれ
こまめな休憩は効率的?

 スイーツ好きが1時間に5分〜10分のオヤツ休憩を取ることが許されないのに、喫煙者にはたばこ休憩が許される風潮。今回の議論は、そういった不均衡から始まっている。

 そこで「オヤツ休憩が許されないのだからたばこ休憩もナシで!」とはならず、「たばこ休憩アリでいいから、オヤツ休憩も取ろう!みんな休もう!」という方向性の反応も見られた。

 筆者の個人的な考えとしては、こまめな休憩はデスクワークでもそうでない仕事でも必要だと思う。

 数年前に、ある作家の方に取材をした際、当時少し話題になっていた「55分作業をしたら必ず強制的に5分休憩を取る」という仕事の方法について、彼は「もっとこまめで良いと思う。30分ごと、20分ごとでも」と話した。

 そのときはさすがに20分で1回の休憩は休憩のしすぎではないかと感じたが、最近では25分作業をしたら5分休憩を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」が、「劇的に生産性が上がる」と紹介されて人気らしい。

 現代はメールやニュースアプリの通知などが作業の弊害になりやすい。しかし25分間だけはメールチェックをせず、スマホも見ずに作業に集中すると決めるというやり方だ。確かに、長い時間を使っていても集中できずにダラダラと仕事をしていては意味がない。

 リモートワークだったり、比較的自由度の高い職場であったりする場合は、このように自分の裁量で休憩を取ることがある程度可能だろう。

 一方、管理職が融通の利かないタイプだったり、管理が厳しい職場では休憩が多い=サボりとなり、短時間で集中していると言っても認めてもらえないかもしれない。そのような場合、余計に「たばこ休憩」は白い目を向けられやすくなってしまうだろう。

 繰り返しになるが、たばこ休憩であれオヤツ休憩であれ、もしくは軽いストレッチなどを行う休憩であれ、こまめな休憩はあってしかるべきだというのが筆者の意見である。